S2シリーズのBUD(Bootup and Utility Device)は、実態は2GByteのUSBメモリーで、CRJ 9ピン USB IDC デュポンオスヘッダーからシングルUSB 2.0タイプAオスケーブル でPCと接続することでUSBメモリとして認識させることが出来ます。ただし、ファイルシステムがVxWorksというRTOS(リアルタイムOS)のフォーマット形式のようでWindowsやLinuxではサポートされておらず中身のファイルなどを覗くことはできません。
修理については保守ベンダと契約があれば、コントローラごと交換する事で復旧します。この時BUDはもう片方の動作している方から複製されるようなのでバージョンが異なっていても大丈夫なようです。
第三者保守と呼ばれるEOSL後の装置の修繕を請け負っておられる所では、BUD単体での修理対応はしておられない所が多いです。
BUD単体で交換するには、「Micron RealSSD e230 NAND (SLC) 2GB」という型式でよくNetApp用として販売されているUSBメモリに、あらかじめ生きているうちにLinux等でddで吸い込んでおいたイメージを書き込んでからコントローラの故障したBUDと交換する事で復旧できます。このイメージですがバージョンがずれていてもコントローラごと交換した時と同じく生きてる方から同期されました。VxWorksのフォーマットがなされているかどうかが重要なのかもしれません(詳しくは不明)
S2シリーズのBUDはUSBメモリでしたが、これが良く故障判定されコントローラが動作しなくなる事が多いようです。おそらくブロックに不良が出る都度エラーカウントかなんかがされており、一定数を超えると動作しなくなるような仕組みがあるのだろうと推察されます。
S3以降は調べたことはないのですがUSBではなく、mSATAや、M.2が採用されているらしいです。mSATAとM.2は同じSATAでもコネクタ形状など微妙に違うので同様にイメージのバックアップを取得する場合はそれぞれ準備が必要ですね。
とりあえずメモ。